あらすじ舞台は19世紀の終わりごろ。南フランスの広大なルネサンス風邸宅の中庭。シーシアス公爵と婚約者ヒポリタの結婚式の準備が行われていた。その様子を楽し 気に眺めていた2人の前に、厄介な恋の裁きが持ち込まれてきた。気難しい老人イジアスは、いやがる娘ハーミア引きずるようにして、シーシアス公爵の前に現 われた。父イジアスは娘ハーミアをティミトリウスという若者と結婚させようと決めていた。ところが、娘ハーミアはもう一人の若者ライサンダーと愛し合って いた。父の決めた縁談は絶対イヤとハーミアは、シーシアス公爵に泣きながら訴えた。 ここまでは、どこにでもある話。しかし、父イジアスは 「この国の法律で裁いて欲しい」とシーシアス公爵に解決を求めたから、さあ大変。この国の法律というのが、水戸の御老公様もびっくりのチョー厳しさ。「父 に従わない場合は死刑。さもなくば、尼寺に行って一生独身を貫くか」というもの。思い余ったハーミアは愛するライサンダーと駆け落ちを決心する。この町を ぐるりと囲む森を抜ければこの法律もとどかない、2人が結婚できる素敵な土地が待っている。 その日の夜、2人は幸せの待つ土地を目指して、森に入って行った。この2人を追うように森に入っていった者がもう2人いた。1人はハーミアの婚約者ディミトリウス。もう1人はディミトリウスに振られた元恋人のヘレナ。ヘレナとハーミアは親友同士。 この複雑な関係の4人が入り込んだ森の中では、妖精の王 オーベロンと女王ティターニアが、夫婦げんかの真っ最中。オーベロンはティターニアが可愛がっているインドの少年が欲しくてたまらない。が、ティターニア は手放さない。負けるものかとオーベロンは一計を案じる。妖精パックに命じて、“ひとめ惚れ”の薬草を取ってこさせる。まぶたに一滴たらせば、目が覚めて 最初に見たものを好きになってしまうという秘薬だ。これをティターニアに塗り、誰かに夢中になっている間に、インドの少年を手に入れようと考えたのだ。 同じ晩、町の職人たちがシーシアスとヒポリタの結婚式用のアトラクションを森の中で稽古をしていた。いたずら好きな妖精パックは職人のひとり、ボトムの頭をロバに変えてしまう。目を覚ましたティターニアが、このロバ男を最初に見てしまう。秘薬の効き目は絶大。 「好きよ、好きよ、私と一緒にいらっしゃい」とティターニアは、ロバ男を自分の寝床に引っ張り込んでしまう。その間にインドの少年をまんまとオーベロンに取られてしまう。 秘薬をめぐる騒動は例の4人にも降りかかっていた。元恋 人へレナがハーミアを追うディミトリウスに追いついて「私を捨てないで!」と迫る。「もう終わった事だ」とディミトリウス。よくある男女関係のもつれとい うやつ。それを偶然目撃したオーベロンは、妖精パックに例の秘薬を使って、2人を相思相愛の仲にしてやるように命じる。ところがパックが人違いをしたため に事態は二転三転。ハーミアと駆け落ちしたはずのライサンダーがヘレナを恋するようになり、さらにディミトリウスまでもヘレナに夢中。男2人は剣を抜き、 一発即発の事態に。まったくわけがわからなくなった女2人はからかわれていると思い込み罵り合いの大げんか・・・・。 まったくわけがわからなくなったのは“あらすじ”をお読みになったお客様。でも心配はご無用にしてください。シェイクスピアの戯曲「真夏の夜の夢」を読むよりも、舞台のほうが10倍も100倍もわかりやすいですから。 |
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