あらすじむかし、ある金持ちの妻が病気になった。自分の最期が近いと悟った妻は、一人娘を枕もとに呼ん でこう言った。「どうかいつまでもいい子でいてね。そうすれば神様が守ってくださいますよ。私も神様と一緒にお前をいつも見守っていますからね」そう言い 終わると亡くなった。娘は来る日も来る日も母親の墓に出かけては、そこで涙を流し、神様に祈り、あ母さんとの約束を守った。 春になると父親は新しい妻をむかえた。この女は自惚れが強く、負けず嫌いで心がひねくれていた。そして性格が何から何までそっくりな二人の娘がいた。始め のうちは継子にもやさしかったが、自分の二人の娘がすべての点で継子より劣っていると知ると、継子が憎らしくて憎らしくてしかたがなくなった。それからと いうもの、毎日継子をいじめるようになった。「家にいたいのなら、自分の分は自分で稼ぐことね。台所女におなり!」と娘の着ていたきれいな服を脱がせ、代 わりに古い仕事着を与え、今まで使っていたベットも取り上げた。寝床を失った娘は、夜になると暖炉の灰の中にうずくまった。だからいつも灰だらけだった。 そして継母はこの娘を”灰かぶり”(シンデレラ)と呼んだ。 父親は二度目の結婚を心のそこから後悔した。しかし、どうすることも出来ず毎日酒ばかり飲むようになった。死んだ妻にうりふたつの、シンデレラを見ては、なきながらこう言った。「お前さえ死ななければこんな事にはならなかったのに」そしてまた酒を飲んだ。 しかし、シンデレラは父親のように弱くはなかった。死んだ母親の言いつけどうり一生懸命働いて、継母のいじめにも負けなかった。ある日お城から使者が三通 の招待状を持ってシンデレラの家にやってきた。王子の嫁選びのために王室が舞踏会を開くと言うものだった。お城に招待されるなんて夢にも思っていなかった ので、シンデレラは大喜び。少し古ぼけてはいるが、お母さんの形見の白いドレスを大切に持っていた。お城へ着ていく物はあるシンデレラは踊る事がとても好 きだったし、誰よりも上手だった。お城の舞踏会で王子様と会える事を想像すると胸がキュンと鳴った。 継母はシンデレラをどうしても舞踏会に行かせたくなかった。自分の二人の娘と同じようにシンデレラがお城で踊る事を考えると憎しみが燃え上がった。「あん な”灰かぶり”に、お城なんていかせるもんですか。」と、そしてシンデレラの目を盗んで、形見の白いドレスをめちゃくちゃに汚してしまった。 とうとうシンデレラは、継母のいじ悪に耐え切れなくなり、どっと涙があふれた。母の墓へ走り声を出して泣いた。「お母さん、私は言いつけどうり一生懸命働 いて我慢してきたわ。でもとうとうダメ!どうすればいいの?」シンデレラは手を合わせて必死で祈り救いを求めた。するとどうでしょう、どこからか死んだお 母さんの声が聞こえてきた。「愛と勇気があれば……」シンデレラは思わず「エッ?」と聞き返した。冷たい風がヒューっとシンデレラの顔をなでるように流れ たと思うと、墓の後の大きな木の後ろから光輝く何ものかが現れた・・・ さてこの後は舞台を見て、お楽しみ下さい。 |
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