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コッペリア

おすましやの人形と村娘の愉快な愛の物語

演出・振付

:

石井清子

音楽

:

レオ・ドリープ

初演

:

1988年(有馬五郎演出による)

コッペリア

あらすじ

【第一幕 ガリシアの町の広場】

ポーランドとウクライナの国境に近いガリシアの町に、 コッペリウスという人形作りの老人が住んでいました。その家の二階の窓越しには、かわいい少女の本を読んでいる姿がいつも見られました。実はこの少女、 コッペリウスが作ったコッペリアという名前の人形なのですが、あまり上手に出来ていたので、町の皆は、コッペリウスの娘だと思い込んでいました。 コッペ リウスの向かいに住むスワニルダは、恋人のフランツがコッペリアに夢中になっているようで、それが心配でたまりません.ある日、フランツが二階のコッペリ アに挨拶すると、少女は立ち上がっておじぎをします。本当は人形のコッペリアにおじぎをさせたのはコッペリウスで、彼は毎日の様に窓の下にやってくるフラ ンツにいたずらをしたのです。そうとは知らないスワニルダは、やきもちをやいてプンプンに怒ってしまいます。

市長を取り囲んだ大勢の若者達が、陽気な笑い声を たてながらやって来ました。そして市長は「領主様がこの町に、時を告げる鐘を下さった。ついては、明日その祝典を行い、その時結婚する者には、領主様が持 参金を下さることになっている」と演説し、市長はそばにいるスワニルダにフランツとの結婚の話を持ちかけますが、スワニルダは友達の持って来た一本の麦の 穂を耳にあて、それをフランツに渡して「耳にあててごらんなさい。もう、私を愛していないと、その麦の穂が言うでしょう」と言ってすねます。この地方で は、麦の穂には心の秘密を話す不思議な力があるという言い伝えがあるのです。フランツは「何も聞こえないよ」と答えます。スワニルダはその麦の穂を友達に 渡しますが、その友達にもからかわれたものですから、スワニルダはとても悲しくなって、何処かへ行ってしまいます。 やがて陽が沈み、広場には人影がなく なりました。コッペリウスが散歩に出かけようと家から出て来ます。扉にしっかり鍵をかけ、それをハンカチに包んでポケットにしまいますが、さっきの若者達 が戻って来て、無理やり踊りに誘われ、汗だくになったコッペリウスは、ポケットのハンカチを出して汗を拭く時に鍵を落してしまいます。でも彼は気づかず 行ってしまいます。 スワニルダと友達が通りかかり、落ちている鍵を見つけ、コッペリウスの家へ忍び込んで行きます。一方、フランツは、いつもコッペリア が本を読んでいる二階の窓から忍び込む為に、梯子を探しにいきます。鍵を探しに戻ってきたコッペリウスは、扉が開いているのを不思議に思いながら恐る恐る 家の中へ入っていくと、再びフランツが梯子を持って現れ、二階の出窓へ上って行きます。

【第二幕】

第1場 コッペリウスの仕事部屋

色々な道具や、沢山の人形が置いてあります。スワニルダは、コッペリアが人形だった事を知り、 この家の人形達に手当り次第ゼンマイをかけ、はしゃぎます。 ひどい剣幕で、コッペリウスが飛び込んできました。娘達は、我先に階段を駆け下りますが、ス ワニルダは逃げ遅れ、カーテンの後に隠れます。しばらくして、フランツが窓から忍び込んできますが、コッペリウスに掴まってしまいます。この時コッペリウ スは、フランツの魂をコッペリアに移し替える事を思い付き、フランツに酒を勧め、彼を眠らせてしまいます。コッペリウスは魔法の本を取り出し、魂の移し方 を調べます。 スワニルダはカーテンの陰で、コッペリウスの企みをすべて知り、すばやくコッペリアの洋服を身に付け、コッペリアになりすまします。コッペ リウスは、怪しげな呪文を唱え、コッペリアになりすましたスワニルダは、呪文がきいたふりをして踊りだしますが、最後は剣をまわしたりして大暴れしだした ので「魔法が少し効き過ぎた」といい、人形を落ち着かせ、カーテンの奥へ運んで戻ってくると、魂を抜かれた筈のフランツがあたりをキョロ・キョロ、コッペ リウスが、不思議がっているところへ、スワニルダがカーテンから出てきて、フランツの手をとり逃げていってしまいます。あとには裸のままのコッペリアが椅 子に寄りかかっていました。

第2場 町の広場

塔の鐘がつるされ、贈られた鐘の祝典が始まります。スワニルダ達もその中にいます。すべてがめでたく解決し、にぎやかな踊りの始まりです。

(1)時の踊り (2)曙 (3)祈り (4)仕事の踊り (5)戦いの踊り (6)結婚の踊り (7)平和の踊り

以上の踊りが次々に踊られ、コーダの踊りにつながり、華やかな終幕を迎える。