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白鳥の湖

大いなる愛の賛歌

演出・振付

:

石田種生(プティパ・イワノフ版による)

音楽

:

チャイコフスキー

初演

:

1969年

白鳥の湖

あらすじ

【第1幕】

王子の居城に近い狩場 王子ジークフリートの成人式を祝って、今日ばかりは無礼講。道化も愛嬌をふりまいて、大そう賑やかである。 そこへ、王子の母君(王妃)がやってくる。王妃は酒の匂いのする王子たちをたしなめ、退場する。 王妃の突然のお出ましで中断されていた祝宴が、道化の音頭で生気をとりもどし、踊り上手な友人の踊り(パ・ド・トロワ)も披露され、王子の老家庭教師ボルフガングも、おぼつかない足取りでおどりだす。が、こうした気ままな生活も、結婚して家督を継ぐとなれば、こうはいかないだろう
――そう思うと王子の心は滅入ってくる。 あたりが夕闇につつまれてきた。灯がともされ、別れの盃が交わされ、友人たちは家路につく。 一人残った王子が、ふと空を見上げると白鳥の群れが飛んでいく。彼は自由であった青春の最期の思い出に狩に行こうと思い立ち、弩を手にすると白鳥を追って森の中へわけ入っていく。

【第2幕】

森の奥の湖のほとり 月光をちりばめて湖が光っている。湖畔におりたった王子は、美しい白鳥を見つけ、矢をつがえて、あわや放とうとしたその時に、その白鳥は美しい娘の姿に変わる。白鳥姫オデットである。オデットは王子に悪魔ロートバルトに白鳥に変えられた身の上ばなしを語り、この湖のほとりで夜の間だけ人間の姿に戻る事が出来るが、悪魔は梟(ふくろう)の姿になって監視している。そしてのろいは今までに誰も愛した事のない青年の、自分に対する誓いによって破る事が出来ると告げる。オデットの美しさに見せられたジークフリートは、彼女に永遠の愛を誓う。 つぎつぎと、束の間の人間の姿に戻った白鳥たちが出てきて、美しい群舞を踊る。 しだいに、東の空が茜色に染まりだす。オデットは、再び白鳥の姿に戻って去っていく。

【第3幕】

城内の広間華やかな舞踏会。各国から招かれた花嫁候補の令嬢達が登場する。けれども、ジークフリートの心はオデットへの思いでいっぱいで、令嬢達がつれてきたお国自慢の民族舞踊も目に入らない。 ファンファーレがなって、貴族に変装した悪魔ロートバルトが現れる。彼は黒鳥に化けさせた自分のオディールをつれている。オデットそっくりのオディールを見た王子は、ロートバルトの仕掛けたわななどとは知らずに、オデットだと信じこみ、王妃に彼女を花嫁に選ぶ事を宣言してしまう。 その時、大広間は闇につつまれ、哄笑する悪魔の指さす彼方に、誓いを破られ悲しみ打ちひしがれているオデットの姿が浮かび上がる。悪魔のたくらみに気づいた王子は、騒然とする広間を駆け抜け森の湖へ急ぐ。

【第4幕】

再び森の嘆きの河畔歎きの湖畔 夜の湖畔で白鳥たちが、城へ行ったオデットの帰りを不安気に待っている。自分達の運命は、ジークフリートのオデットに対する愛の成就かかっている。彼女達の不安は事実となった。悄然と帰ってきたオデットは、王子の心変わりを白鳥たちに語る。もう永久に人間に戻る事の出来なくなった白鳥たちの悲しい群舞。 そこへ、ジークフリートが駆け込んで来て、悪魔に欺かれて、もろくも崩れた自分の弱さを詫び、オデットに許しをこう。王子の心からなる訴えは、白鳥たちの心を動かした。 猛り狂った悪魔は王子に魔法の翼をもぎとられ悶死する。 王子とオデットの真の愛の力が、ほかの白鳥たちをも奮いたたせ、自らの手で自由を勝ちとることができた。 美しい夜明け。すべてのものが復活する大いなる朝である。