東京シティ・バレエ団について

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理事長 石井清子 理事長 石井清子
「夢は必ずかなう」〜江東区で実現したバレエの夢〜

「夢は必ずかなうものです」。1994年、私たちのホーム劇場・ティアラこうとうの職員の方がおっしゃった言葉を、私は今でも思い出します。私はそのころ、たくさんの希望を胸に描いていました。  それまで小さな江東区文化センターで毎年行ってきた「くるみ割り人形」の舞台を、いつか大きなホールで、オーケストラ演奏で上演したいという夢。東京シティ・バレエ団が活躍できる劇場をもちたいという夢。バレエの好きな子どもたちに良い学校を作ること。劇場で稽古ができること…。欲張り過ぎと笑われるかも知れないこの夢が、その年に江東区との芸術提携を結んで以来、少しずつかなってきたのす。まさに夢のような話は、一歩一歩誠意を持って歩んできたバレエ団諸氏の努力と共に、多くの方々のさまざまなご協力があって、実現してまいりました。バレエを愛するすべての方に感謝をこめて、私たちはバレエの夢を、これからも描いてまいります。

今から40年以上も前、現在のティアラが建っている同じ場所に江東公会堂ができ、私は地元江東区にもバレエを踊ることのできる舞台ができたことがうれしくて、早速会場の予約をした第1号になりました。それから何十年も、そこで生徒発表会を続けてきました。1994年に、その思い出深い公会堂が取り壊され、新しく「ティアラこうとう」が誕生しました。

その際、私ども東京シティ・バレエ団が、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と共に江東区と提携を結ぶというお話をいただき、本当に嬉しく思いました。近年は、日本中あちこちに立派な文化会館が多数建っていますが、その施設で何をするのか、ソフト面の充実が遅れています。その中で、江東区がいち早く運営面で新しい発想をもったことを、すばらしいと思いました。当時すでにオーケストラと提携している文化施設はありましたが、バレエ団との提携は日本で初めてということで、話題にもなりました。

以来、毎年12月には、「くるみ割り人形」が東京シティ・バレエ団と、「江東区でバレエを育てる会」のオーディションで選ばれた子どもたち、そして東京シティ・フィル、「江東区少年少女合唱団」の共演により行われ、いまやチケットの入手が困難になるほどの人気の舞台となってまいりました。現在は、くるみ割り人形のほか、グランドバレエ、創作バレエ、シティ・フィルとの競演、無料見学会など、年間8回以上の公演がホーム劇場で行われ、町内のお菓子屋さん、お花屋さんが参加するロビーでのフェスティバル、区民祭のフリーマーケットでのバレエ団店なども実施し、自転車で劇場へ来る方の多い、お客様に親しまれるバレエ団として成長しています。一方では「ティアラジュニアバレエ教室」を開設し、ここから若い才能が育ちつつあります。

さらに2003年には稽古場、事務所、倉庫等をすべて劇場近くの児童会館に移し、本格的に江東区での活動を始めました。

これまで、ティアラで生まれたバレエ作品はたくさんあります。その中には「真夏の夜の夢」のように、各地で上演される演目に成長したものや、「動物の謝肉祭」「ボレロ」など、再演や再々演を望まれるものも出て参りました。これからも、この江東区から育ってくる日本人が作る和製バレエ作品が日本中へ、そして世界へと羽ばたいて飛び立つという大きな夢を、私は持ち続けたいと思います。夢は必ずかなうものです。

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